<From:1997/08 : Last modified 1999/06/24>
「再びオーボエを吹きたい」という意欲だけは沸いてきたので、ぼちぼち吹きはじめる。昔のビョーキのこともあるので、とりあえずは体の様子をみながら。8年前に師匠にもらったリードを使う。吹いているといろいろ欲もわくけど、あくまでぼちぼちやる。
10年ぶりに作ったリードがとりあえず使えそうなので、リードのローテーションに加える。ペースは相変わらずのろのろ。
別の持病が出たので、1月休み。
体調も戻ったし、仕事も落ち着いてきたので、さらに気合を入れてやっておこうっと。
ロングトーンを、学生時代の末期にやっていた、ちゃんとしたやつに戻す。あちきが勝手に思い込んでる「ちゃんとしたロングトーン」っつうのは、
高校のときは、「耳元で小奇麗に聞こえる音」に走って、結局大学に入ってから、ほぼやりなおしになっちゃったっけ。てなわけで、特にはじめのうちは、細かい音色うんぬんよりも「鳴り」を優先する。耳元できれいに聞こえたって、客席で痩せた音になっちゃ意味がねーだ。
軽めで開きのあるリードを使うので、放っておくと音が「暴れん坊将軍」になってまう。なので、音の投げ棄てになってないか、聞きながら吹くだ。
ついでに、自分の音で、どんな倍音が出ているか聞く。いろいろな倍音がたっぷり出ているほうがよさげ。それに倍音を聞きなれていると、2ndを吹くときになぜか1stの3度下とかに、はめやすくなるような気がする。耳が慣れるのかも?
アマチュアの吹奏楽祭とかで、いろいろなトランペットを聞き比べるとよくわかると思うんだけど、「横に広がるばかりで、前に出てこない音」っつーものがある。そーならないように、別の言葉でゆーと「音が散らないように」意識する。
特に気をつけるのが、「押さえる指が少ない」音。HとかCを吹いているとき、無意識に心や体に「楽器の、指を押さえているとこまで息が入れば、そこから先はどーでもいーや」てなものが出る。当たり前の話しだけど、トーンホールは楽器の共鳴点を変えるだけなので、CやHのときも楽器全体が鳴っている。なので、どんな音を吹くときも、息を楽器の先っぽまで通して、楽器全体を鳴らした「まとまった音を作る意識」で吹くだ。
言葉でゆーとえらく難しひ・・。絵にしちゃうと、音の出はじめから終わりまで、下の図のような感じで吹く。
腹筋で息の圧力を充分かけて、一発で音の頭をたちあげ、音をとめるときは、腹筋だけで怪傑ズバットとめる。特に音のしっぽが「なよ〜ん」と止まると無茶苦茶むなしひ・・・でも、腹筋が戻ってくるまでは、当分くやしい思いをするんだろうなぁ。
演奏会で、休みの小節を数え違えて「ぶすっ」・・じゃなくって、これまた絵でいうと、全音符を吹いた場合、
音を、出しはじめるべきタイミングで出して、4拍目の最後まできっちりと吹いて、かつ5拍目にかからないように、しっかり止める。
あちきの場合、特に致命的だったのが、高校時代にメトロノームを使ったロングトーン、てのをやっていなかったこと。それを練習としてやっていなかった人間が、指揮なんぞに合わせられるわけなひ、てのを大学時代に徹底的に思い知らされた。大学オケが典型的な「合奏能力重視型」だったので、厳密な意味での「合う」ことを求められたし。
合奏で音の頭があわないとき、指導者がよく「集中!」とかいうけど、個人的には、普段の個々人の練習が8割で、その場の集中が2割だとおもふ。このEと先述のDが個々人でできてないと、合奏で、本当の意味での「合う」ということはありえなひと思ふ。
当然のことなんだけど、「針」ではなく「音」に合わせる。大学時代は、チューナーで出した音に、まず声で一発で合わせられるところまで練習して、それから楽器で合わせてたっけ。でも、今の練習環境じゃあ、大声だすと妙な疑いをかけられかねないし・・・どないしよう???
と、以上6点のチェックが入るロングトーンだったりする。でも、不器用で、6点をいっぺんにはチェックできなひので、2〜3点をピックアップして、やるだ。
仕事が忙しくなって、のろのろ
あいかわらず仕事が忙しひ。のろのろ
学生のときのイメージが、どうにも戻らなひ。思い切って、学生時代みたいに、リードに思い切って開きをつける。大学1年のころは、あの開きとの戦いに日々が暮れていったっけ。もういちど、あの戦いをくり返す、と思うと気が重ひ。
でも、それで吹いてみると・・・いい感じ!学生の末期ごろに感じていた「楽器のなかを、太く濃い振動の柱が通る感じ」のかけらぐらいは戻ってきた。
方向性だけには確信がもてたので、吹くのがちと楽しいぞ。でも、すぐにへばる。いままで結構ごまかしでやってたのね。唇が疲れて、煙草がうまくくわえられなひ。
JDRに行く。お昼でお客が誰もいなひ。店員さんが「試奏してみませんか」などと言ってくる。人前で吹くのがすごく恥ずかしい状態なので、ためらう。でも、吹いたことのない楽器にリードをつけて目の前にだされると・・・吹いてみたい気持ちが勝っちゃうのよね。
吹く。楽器はいいけど、人間の方がひどい音。やっはこっ恥ずかしい。でも、今後の方針は見えてきた。それは、「やっぱ自分は開きのあるリードの音が好き」てことと、「リードはもっと軽めでいい」てこと。もっとリードを削らなくちゃ。
夏風邪をひく。ダウン
風邪もだいぶ良くなったので、練習再開。ひょんなことから入手した完成リードを使ってみる。良く鳴る。でもやっぱ開きがもっと欲しい。自作のリードにもどす。げげ、こんなに重いリードだったのね。これじゃ、できたうちにはいらなひ。もっと薄くしなきゃ。
リード作りどつほで、毎日削ってばかりいる。ロングトーンもなまけぎみ。どこかで悪循環の輪を断たなくっちゃ。
ひょんなことから、アマオケの演奏を聞きに行く。いろいろな方の演奏を聞いて、思うこといっぱい。自分は「リードの硬さを感じさせる音は求めてない」「でもぱーぱーぺーぺー方面にいく手前で止めたい」てなことを、はっきりと自覚させらせた。
さらに、ひょんなことシリーズ第2弾で、アマチュアのオーボエな方々と会う機会に恵まれる。ある方のリードを吹かせてもらう。うっ、かなり軽い。でもその人が吹くと、鳴っているってな実感があるし、ぺーぺーにならないし、表現の自由度もたっぷりで、高音も「ぴー」な方向に全然いかない・・・ううっ、マイクタイソンパンチを10発ぐらいくらった(それじゃ死んでるって・・)感じ。
自分が、リードをまだまた「軽めで本当に鳴る」方向にはもっていけてないことが、歴然。とんでもない方向に曲がっていってたのを、救ってもらったような気がする。
家に戻って、リードをちょっと軽くすると、もうちっと「鳴る」感じが出てくる。なんとなく楽しいので、ぱらぱら吹く。ついでにビブラートなんぞかけて遊ぶ。えっ、「遊ぶ」?。あ、ほんとに遊んでらぁ。ちゃんと自分の現実を直視せにゃあ・・・
旅行等で、のたのた。
腰を痛めて起きられなひ・・・ひえ〜〜〜
息の圧力を上げると、腰から足の神経が圧迫されて痛いけど、このままじゃ来月の滋賀のイベントで大恥をかくのが目に見えてるので、必死で吹く。とりあえず「楽器の鳴り」以外の細かいことはぜーんぶ無視。曲の楽譜を吹くことだけにせんねん灸・・・もとい、専念。リードが薄めでひと安定していることだけが救い。ほぼ毎日1時間ぐらい吹く。こんなにさらうのって大学のオケ時代以来のような気がする・・・。
いまさら「じたばた」してもはまるだけなので、新しいリードのフィッティングに専念。
「びわこオーボエアンサンブル参戦記」(最終更新日:1997/11/19)
お仕事にはげんで?のろのろ。
あいかわらずのろのろ。てなだけじゃ進歩がなひので、わけを考えてみる。
目標がみえない
なんのために練習をしているのかが、ちとあやふや。「びわこ・・」の前は、なにより「恥をかきたくな〜い!」てな切実?な目標があったけど、今はそこまでのものがなひ。おもいっきりドでかい目標をたててあわてるか、身近な目標をたてて、じわじわやるかしないと・・・
今の環境に自信がもてない
楽器も8年ぐらい調整してなひ。リードも自作でとりあえず音は出ているけど、本当にこのままの状況で、音程等の矯正に入ってしまっていいのか、いまいち不安。要はこのまま吹き込んで「本当に正しい方向へいくのか」に懐疑的・・・
どないしよう・・・
仕事が忙しくなって、年末まで楽器を吹けそうになひ。いい機会なので、とりあえず動こう。
不安をもちながら、今のリードを「よそよそ」吹いていてもしょーもない。かといって、JDRに行って、学生の中にまみれてリード選びをするのも、ちょっと・・・(最近の学生って、本当に上手くなったよなぁ〜)。てなわけで、Webページ上で「リード作成サービス」をやっているpapaさんにリード作成をお願いする。
今の楽器を買ったところは、数年前に楽器店をたたんで、楽器製造業へと転換・・。でも今を逃したら調整のチャンスはない。このままもたもた状態でもしょうがないので、思い切って電話してみると、なんとかOKがでる。仕事が忙しくなる前にごーごーじゃ!
楽器を車の後部座席に載せて、出発!渋滞にあいながらも、なんとか約束の時間に楽器工場に着く。入り口がわからなくて、犬に吠えられまくっていたら、かわいいおねーさん(といっても、楽器制作者のひとり)が、ガラガラ〜っと別の入り口を空けて、なかに案内してくれた。
さっそく楽器をみてもらう。しばらくイロイロなところをチェックしてから・・・
「いや〜10年前に買った楽器っていうから、もう少し状態の悪いのを想像していたんだけど・・・その場合は、高いお金を払ってオーバーホールするよりも、ウチの新品を勧めようかと思っていたんだけどね・・」
そう言って、ここで作っている楽器をパラパラと吹き出した。自然な、いい感じの音が流れる。
「ここは楽器を作る方専門だから、普段は試奏用の在庫とかはないんだけど、今日は吹けるのが1本あるんだ・・吹いてみる?」
ものすごく感謝感謝しながら、申し出に飛びつく。「ちょっと重いかもしれないけど・・」とリードを渡される。・・う、すごく軽い。これって自分のリードが、また重い方向に行ってるってことかも・・とりあえず、アンブシェアをゆるゆるにして、楽器を構える。
おそるおそる最初の一音を出す。・・あ、全然恐くない。「この音を出すから、こうしてぇ〜」とか全然構える必要がなひ。全ての面で、ものすごく楽。しかも、音は楽器と回りの空間との境目を感じさせないように、にじみ出てくる感じ。社会人として吹きつづけていくには、そう、まさにこういった感じがいいんだよなぁ〜。心がかなり揺れる。
「どう?先々買い替えを考えるようだったら、マリゴのほうはあまりお金をかけない方向で、最低限の修理にしておくけど・・・」
「はいはい!それでお願いします!」
この時点で、ほとんど手をつけていなかった冬のボーナスは、あらかたが貯金用の口座に振り替えられたでし。