<Last modified 1996/12/22>

マリゴーのおーぼえ


photo of marigaux


「まりご」って何?


おフランスのMarigauxというメーカーが作っているオーボエです。

えっ?それだけかって?詳しい話はあ・と・で!


「まりご」に至る道


 まりごにたどり着くまで、いろいろな楽器達との、出会いや別れがあり「迷いみちくぅ〜ねくぅ〜ね〜〜」でした。。その遍歴をここにお話します。

ルシェルネ
 高校吹奏学部の備品で、オーボエとの「なりそめ」となった楽器です。私が触ったその楽器は、バランスがガタガタで、そのむかし、当時赤坂にあったクランポンの修理部門で「調整の範囲じゃあ、これ以上はどうにもならないね。」といわれてしまったものらしいです。それじゃあ、ってんで私自身もバラしにバラしまくりました。最盛期には、15分で分解・組み立てをしたもんです。FもフォークFも、修羅場でした。でも音色だけは、やわらかいリードに向いたやわらかい音色で、よかったなぁ。音色だけは、強いてあげれば、ロレーに似ていました。

メーニッヒ
 高校1年の冬、当時オーボエを教わっていた人にゆずってもらった、初めての自分の楽器です。かなり旧式のメーニッヒで、一時ヤマハが輸入していたものとは、だいぶつくりが異なります。音色は、色気はもう一つだったものの、飼い主に似ずに非常に素直な楽器でした。かなり固い木質で、薄めの管でしたので、もしかしたら厚めのリードの方が合っていたのかもしれません。
 いろいろと思い出のある楽器です。受験浪人時代、半年ぶりに楽器をあけると、うっすらと「かび」が生えていたことがあります。あれは非常にショックで、「来年は大学のオケに絶対入って、また吹くんだ!」と決意したものです。その事件がなければ、あのままオーボエをやめていたかもしれません。

 別れは唐突にやってきました。大学2年の秋、サークルで、自分はおり番の曲の合奏の練習を聞くために、荷物を廊下にまとめて、教室に入りました。練習終了後、廊下からは、楽器がバックごと消えていました。
 どんなかたちであれ、今でも誰かに愛してもらっていれば、せめてもの救いなのですが・・

アームストロング
 大学の先輩が、高校時代まで使用していたのを借りたものです。キーがあちこち錆びていたり、木にもカビた跡があったりと、コンディションがかなり悪く、つらかったです。こんな状態だったので、それ以上の楽器そのものの評価はちょっとわかりません。

こんな様々な遍歴を経て、ついにマリゴと出会うのです。


「まりご」に、ついに出会う


 ついにマリゴをかったのですが、いろいろとありました。

買うまでのこと
 マリゴを買うとき、実はお金以外の部分でも結構悩みました。健康等の問題で、大学のオーケストラをやめようかと、考えていた時期だったんです。最後にたどり着いた結論が、「オーケストラはやめても、オーボエ自体はずぅっと続けるんだい!」てなことでした。

買うときのこと
 当時教わっていた方(高校のときの師匠とは別の人)に選んでもらって、買いました。買った店は、当時は渋谷にあった「ムジーク・ヨーゼフ」です。そのとき日本に入ってきた3本から選んでくださったとのことです。
 その方がえらんで「つばをつけた」後に、海外在住の某日本人オーボイストがその店にきました。そして試演をしたところ、「やっぱりそれが欲しい」ということになりました。しかし、「予約済みだから・・」ということで、その楽器はあちきのところにやってくることになったのだそうです。
 それにしても、あちきのところに来て本当に良かったんだろうか−>その楽器。そうでなければ、レコードあたりにも登場してただろーに・・・・

使ってみてのかんそー
 購入するまでは、高校のときJDRで試奏したもの(製造番号15000番台前後?のセミオート)の印象が強かったです。暗めで、楽器そのもののの音色が濃い、というのが、それまでのマリゴのイメージでした。しかし、実際に購入したもの(18000番台のフルオート)は、それに比べるとやや明るめで、素直というか「淡い」感じです。
 はじめは、17000番台ぐらいまであった「Fレゾナンスキー」があるといいなー、と思っていました。ですから、購入した楽器にそのキーがないと聞いたときは、ちょっと不安でした。でも、実際に吹いてみると・・GOODでした。Fもひっくりがえらないし、むしろFレゾがないぶん、Eとの音色的なつながりもばっちりでした。あとは、第2オクターブキーにすぐに水がたまるのさえなんとかなれば・・・


まりごにまつわるはなし


・まりごのキュメ?オーボエ

 Marigaux社では、分業制で楽器が作られています。ですから、普通の職人は、楽器の一部の工程しかできません。ところが、工場長にあたるキュメ?さんだけは、楽器を一から組み立てることができるということです。そしてその人は、今でもたまに楽器を組み立てており、それが分業でつくられたものにまじって、市場にでてくることがあるんだそうです。この楽器は、まりごのなかでも特に「当たり」であることがおおく、右手の小指にあたるキー(どのキーかは忘れた)の裏に貼られたコルクを剥がすと、その人のイニシャルが彫られているとのことです。
 10年ぐらいまえに聞いた話です。ただの噂話かもしれませんが。

 この話の真相、ほかのまりご話や、他のメーカーの楽器にまつわる面白い話がありましたら、教えてください。


 2003年の春に体調を崩し、息のスピードがいる楽器だと、ひどい頭痛に襲われるようになってしまったので、2006年の2月に、今後も活かしてくれそうな方のもとへ売り払ってしまいました・・残念・・。


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