<Since 2015/10/25 : Last Updated 2015/10/25>
2007年10月に、はれて中古でマイ楽器となった、イギリス製のイングリッシュホルンの「Howarth S5」っす。
オーボエを始めて間もない頃から、アングレについては、おぼろげな憧れはあったです。でも、使えるチャンスは少ないし、まぁ「非日常」な世界のものかなぁ、と。大学に入ってから、幸運にも実際に楽器に触れる機会もあって、愛おしさは増したけれども、なんか、それだけで満足、てな感じでした。
社会人になって数年が経って、オーボエに復帰し、さらに数年が経ってアマオケに入って間もなくの頃、オケで団持ちのアングレを購入することになりました。これが距離が近づいていく最初のきっかけになりました。久しぶりに実際に吹いてみると、やっぱりアングレは楽しい。そして実売価格の見積もりをとってみると、(当時は)価格的にも全く手が届かないというほどでもないということがわかってきたです。
ただ、身近なところに楽団の楽器が転がりこんだこともあり、また、オーボエのほうを買い替える必要が急に生じてしまったので、アングレは、しばらくは我慢かなぁ、ということになりました。
次にきっかけになったのが、2004年にオーボエのオフ会をやったことでした。そこで、あちき以外の全員が自分持ちのアングレを持って来たのです。「がーん」という感じでした。う〜ん、本番での使用率を無視しても、愛があれば、マイ・アングレを持ってもいいんだなぁ、と、最後に残っていたためらいが晴れたような気がしました。そんなわけで、貯金を始めました。
その後、中古バスオーボエ買えそうになったけど結局は果たせなかったり、などとか、あれこれとあったのですが、なによりショックだったのは、ユーロの円に対する為替ルートが、突然にどかーんと上がり、それに伴って、楽器の値段もどっかーんと・・3年間ぐらいで3割ぐらい・・上がってしまって、アングレが手が届かない高いところに、ひらひら〜と飛んで行ってしまったのです。
まあ、そんな経緯で、もうアングレの新品には近づくことができないかなぁ、と思い、その一方で、あきらめ悪く、中古を探してみることに。だけれども、滅多にモノが出てこないし、出物があっても値段があまり安くない・・。
状況がなかなか厳しかったので、自分的には「禁じ手」としていて、それまで、あまり手を出していなかった、ネットオークションを覗いてみることに。いや、価格的な制約が許せば、国内で新品を買うときには、複数のアングレから吹いて選べるから、そのほうが絶対に良いんです。ただ、費用的にどうしてもその到達点に至らない場合には・・。
個人的には、もし、実際に手元に届いてみて、あまり気に入らなかったら、相場からかけ離れていない価格で落札している分には、またオークションで売りに出せばいいし、と居直っちゃいました。まぁ、それでも、なかなか手ごろ感がある楽器に出会えなかったり、出会っても競り負けたり・・。
そんな折、ふらっとオークションに出てきたのが、ハワースのアングレでした。ただ、最初は、「ちょっと難しい案件だなぁ」と感じるモノで・・。
1つ目はハワースの国内での認知度の低さのワリには、お安くない出品価格だったこと。その時点では、ハワースの新品の楽器そのものが国内では売っていないぐらいの状態だったので・・。
2つ目は、楽器を当初に購入した時期がわからないものだったこと。
そして3つ目が、一番決定的で、機種(型番)がわからないことで・・・ちょっと昔にハワースが国内で売られてきたときのことを知っているヒトだと、ハワースのアングレといえば、そのスチューデントモデルが国内で最低価格帯のアングレのひとつとして、ある程度は売れていたらしい、てな記憶がピンとくるハズで・・・ただ、その一方で、出品されていたアングレは、Dのキーがダブルリングなので、上級機種の可能性も、ということで、個人的には、しばらくスルーしていたところ、しばらく出品がされなくなりました。
ところがしばらくして、再び出品がなされました。
しかも、出品者が価格を大幅に下げたので、早速いろいろな方から入札が始まりました。ちょっとだけ考えて、プロモデルな証明ができれば、一定の金額までは入札し、そうでなければ(=スチューデントモデルの可能性があれば)スルーで、という結論に至りました。
ダメもとで、出品者に、楽器に刻印されている製造番号を訪ねたところ、教えてもらえて・・・これまたさらに当たって砕けろで、ハワース社に「この製造番号って、どんなモデルですか?」と尋ねたところ、たまたま、ちょっと前にオーボエを買ったときの担当者が応答してくださって、「当社側の記録によりますと、S5モデルですよ。製造年は1991年のコンセルバトワールシステム(サムプレートではない)です」てな返事をいただきました。
17年落ちの楽器で、S5はハワースのプロモデルで、アングレとしては製造当時の最高位モデルらしい、てなことがわかったので、ちょっと大胆に入札して、このモデルを落札しました。まぁ、これだけ諸要素が明白になっていれば、もし気に入らなくって再度オークションにかけて売り払うのも難しくはない、という判断も働きましたが。
楽器が届いて、一通り試してみました。非常に素直な楽器で、音程・音色の均一感や、鳴り、響きは、ちゃんと一定水準に達していることが確認できました。音色感的には、ロレーとリグータの中間、てな感じでしょうか。
唯一の問題は、想像以上に楽器ケースのガタがきていた(しかも、このことについて、オークションでの事前の説明がなかった)ことですが、楽器全体を返品するところまでは思いとどまりました。この価格でプロモデルのアングレを落札するというのは容易ではなかったので・・このあたりはオークション特有の「賭け」の失敗要素なんでしょうね。
その後、代わりとなるダブルケースも入手して、そのケースにオーボエとセットで格納して持ち歩く楽しみも、味わっちゃっていたりします。