<Since 1996 : Last Updated 2004/02/21>

リードケースの設計のしかた

 「100本入りを作りたーい」とか、「楽器のケースと同じ大きさの、数百本入りを作りたーい」などという人(そんなのいるか?)のために、設計の仕方を載せておきます。


α 縦幅(奥行き)関係の設計

design of depth

a 一番奥側の木の幅

 最低でも4mmは必要です(といふか、あちきはすべて4mmでやってます)。それ以上薄いと、こわれやすくなったり、木の板の「そり」の影響を受けやすくなります。あんまり厚いのもヘボ・・もとい、ヤボったいです。

b リードの「ケーン」が収まる部分の幅

 完成したリードの長さ(=個性)にもよりますが、リードの長さが72mmの場合(削るまえの状態が最大75mm程度)、移動中にケースの中でリードがある程度「あばれる」ことを考えて、35mmはあったほうがいいようです。

c リードの糸の「おさえ」の部分の幅

 私の場合、15mmに決めてしまってます。たまたま東急ハンズなり、ある程度規模の大きいホームセンターでは15mm x 2mm x 900mm てな木がおいてあることが多いようなので・・(なるぺく簡単に済ませたいのです)

d リードの「コルク」の部分が収まる部分の幅

 これも、個々人がつかうチューブ(のコルクの部分の長さ)によって、設計が違ってきます。イロイロなチューブを使うヒトだと、35mmぐらいが汎用性があっていいみたいです。当然、クロッファー(とそのレプリカ)みたいに、コルクの部分が短いチューブonlyの人だと、設計は違います。

e 一番手前側の木の幅

 これは、ふたを止めておく金具しだいです。房下りを使う場合には、奥側と同様に最低4mm、ちゃんとした金具が入手できるなら、それを取り付けるのに必要なだけの厚さにします。

☆ 縦幅の全体の計算

 a(4mm) + b(35mm) + c(15mm) + d(35mm) + e(4mm) = 93mmとなります。房下り以外の、もっとしっかりした金具が入手できるのなら、それにあわせてeの部分を厚くしてください。

※注意事項

 bの部分を少なめにして、dの部分を多めにすると、移動中にリードの先端が、壁面に衝突してこわれることがあるので、注意してください。

wrong depth causes crush of top of reed


β 横幅関係の設計

design of width


甲 リードどうしをへだてる壁の厚さ

 これは、芯となる木と、それをつつむビロード地からなります。ビロード地の厚み(毛足の長さ)によって、芯となる木の幅も変わります。
 今回使った、毛足の部分と地の部分との合計が1mmぐらいのビロード地の場合、2.5mmがいいと思います。けっこう幅広のケーンを使う場合には、もうすこし広げたほうがいいと思います。

※実際の設計に入る前に、入手したビロード地を使って、この、リードを押さえる部分だけのサンプル(リード1本分だけ)を作ってみて、寸法を確認したほうがいいと思いますです。

乙 リード自体の糸の部分の幅

 ここは、ビロード地の厚みがある場合は狭めに、そうでない場合は緩めに設計します。今回は、5.5mmで設計しています。リードに太めの糸を使う方は、もう少し広げていいかもしれません。

※注意事項

 甲の部分を多めにして、乙の部分も多めにすると、移動中にリードの先端が、隣りのリードか、横の壁面に衝突してこわれることがあるので、注意してください。上の設計でいくと、コルクどうしがある程度接触することによって、リードの先端の衝突を防ぐような、つくりになります。

wrong width causes crush of top of reed
丙 ケースの内側の横幅の計算方法

 リード1本分の横幅は 甲+乙 ですので、計算方法は次のようになります。
  ( 甲 + 乙 ) x 本数 x + 乙(片端分) + 1.5mm(両端のビロード厚)
 今回の場合は、(5.5mm + 2.5mm) x 20 + 2.5mm + 1.5mm = 164mmとなります。

丁 両端の木の部分の幅

 奥行きのところで書いたように、私は4mm(x両側)でいきます。

☆ 横幅のケース外側の合計

 20本入りなら、164mm + ( 4mm x 2 )で、172mmとなります。10本入りなら、84mm + ( 4mm x 2 )で、92mm、1本入り!なら、12mm + ( 4mm x 2 ) で、20mmとなります。

 なんで、10本入りと、1本入りの計算をするかって?。それは最後のお楽しみ。ふふっ・・・・・


Θ 厚み関係の設計

design of thickness

1 リードを押さえる「歯」にあたる部分の高さ

 これも、芯となる木と、それをつつむピロード地からなります。ここの木の部分については、経験と材料となる木の入手の容易さから、5mmに決めてしまってします。
 極端に径の太いチューブや、太い糸を使っている方は、0.5〜1mm程度多くとってもいいかもしれません。

2 「歯ぐき」にあたる部分の木の厚み

 私の場合、ここの厚みは2mmにしています。ここで、気を付けなければならないのは、リードの「回転」です。自分の設計では、移動中などにリードがケースの 中で「暴れる」ことはそんなにないので、これで大丈夫です。しかし、ほかの部分の寸法に、みょうにゆとりをもちすぎると、リードケースの中で、リードが回転して、ケースの底か天井に接触することがあります。

3 ケースの「下半分」の深さ

 これは、先述の「1」+「2」で、計算できます。今回の場合は7mmになります。

4 リードのコルクの部分の「押さえ」の厚み

  「2」と同じ厚みにして、実際にリードを入れたときに、リードの先端が、ちょっと下がりぎみになるようにします。もし、ここを「2」- 1mmぐらいにしますと、リードと底板は平行にはなりますが、リードの先端と、ケースの天井(ふた)とが接触しやすくなります。

5 ふた側の、リードの糸の部分にあたる押さえ

  「ふたの深さ」- 2mmぐらいが、<リードを押さえる「歯」にあたる部分>と、かるく接触程度になるので、良いようです。

6 ふたの深さ

  私の場合は4mmで作っています。ふたをしめたとき、ふたに貼ったビロードと、リードのコルクの末端が、かるく接触する程度が良いです。


 自分のリードにあった設計を見つけるまで、ちょっと苦労するかもしれません。でも、一度こつを覚えると、10本入りでも1本入りでも、簡単に作れるようになります。いまから勉強して、これからのシーズンに、備えるのもいいんではないでしょうか(そんなことする奴なんて、本当にいるんだろか?)


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